ウソの国-詩と宗教:st5402jp

キリスト信仰、カルト批判、詩のようなもの、思想・理念、数学・図形、などを書いています。

年寄りです。1954年2月24日、長崎市の生まれ。17か18歳で、佐世保で洗礼を受けたクリスチャン。現在、教会へ行っていない逸れクリスチャン。ブログのテーマは、キリスト信仰と、カルト批判が中心です。ヤフーブログから移行してきました。ブログは、2010年からなので、古い記事も多いです。

 
  履歴 
 
 
二つの年号にまたがった 
  私には次は無理だな 
二つの世紀にまたがった 
  多くの人に次は無理だな 
人の都合でたまたまだ 
 
重たい箱のPCから 
軽い板のPCまで 
ネットのない時代から 
遅い時代を経て 
速い時代を過ごしている 
誰かが頑張ったのだろう 
 
ブラウザの怪しい履歴を消さなきゃ 
 
ワイヤレスには至っていない・・私だけ 
スマホを持たない 
フェイスブック触れもしない 
  私のフェイス触れたくもない 
ツイッターの使い方が未だに分からない 
  150字以内だなんて・・ 
バカッターが分からない 
わかったあ?は私の過言だ 
毎日メールが来る 
  決まったメーカーから 
 
ブラウザの怪しい履歴を消さなきゃ 
 
二つの年号にまたがり 
二つの世紀にまたがった 
もう古いのに 
テレビで見るだけで 
一つの戦争も知らない 
人の都合でたまたまだ 
 
怪しい履歴は怪しいままだ 
 
 
(2014年06月20日)
 
 
 
 

 
  時流諦観
 
 
妄言の虫垂に捻れる父祖たちの 
いよいよ窄る盲管の末端近く 
心待ちにされた傀儡の産土に蔓延って 
既に食い荒らされた脳髄のカタルシスに 
偏向した唱歌の神々を褒め称えるしかないのだろう 
 
短絡した蠕動の常同反復を盛り上げて 
プラスティックに膨らんだ嚢胞の体の欠損に 
派手な甘味料を糊塗しながら 
 
宿命のように上がる口角と下がる目尻は最早 
操りの表層に蠢く舌の寄生を如何とも成し難く 
 
薄墨の呼吸に代謝を重ねて 
粘性の火を凍らせる糜爛の宗旨を言祝ぐ他ないのであろう 
 
 
(2014年06月19日)
辞書を引きまくった言葉たち・・(汗)
窄る(すぼる)、産土(うぶすな)、蔓延る(はびこる)、
蠢く(うごめく)、糜爛(びらん)、言祝ぐ(寿ぐ、ことほぐ)
 
 
 
 

母が介護施設から一時帰宅するとき 
やらかしてしまう近況的感慨ですが・・
 
 
  口喧嘩
 
 
声にした文字列の
約束事のような筋を通したつもりで
理解を得ようとすれば
解読できないコードのように暴走して
険しい崖を転げ落ちるように
のたうちまわる獣になってしまう
 
何なんだ・・少し言い過ぎたのか
・・と溜息をつきながら
 
帰っていくとき玄関で
「はよ帰れ・・」と小声で言うと
ふとどこから反応するのか
「なんね・・」と少し笑顔を見せる
 
狂気なのか
正気なのか
おかしいのか
まともなのか
どちらが・・?
 
傷を抉ったのち
琴線でもあるまいに
何か温もりに触れて
治まりの滴に和らぐ
 
ごわついたレザーなのか
やわらかいシルクなのか
 
関わりはいつも
撃刺と石打ちの地獄に落ちる危うさで
氷結と燃焼と 
虚脱と出血と 
破砕と修復と 
冷却と温熱と 
乾燥と湿潤と 
蒼白と充血と 
目まいと笑まいと
 
毒と手料理を繰り返す
 
 
(2014年06月14日)
 
 
 
 

発作的衝動的メモ的ですが・・
 
 
  病魔
 
 
善を確立する者はいない
 
人々はそれぞれに
内なる病魔を育てていて
やがてその病魔の下僕となり
その病を伝道の名のもとに
伝染しようとするだろう
それがその人には善と思えるからだ
 
それゆえ結果として
失敗があり後悔があり
それゆえ人間は消沈して
涙ながらに悔い改め
遅々としていても少しずつ
病魔を退治してゆくのだが
 
自らの善を不動の安らぎとする者には
病もまた不動になるのである
 
 
(2014年06月12日、同日一部修正)
 
 
 
 

 
  老陰
 
 
灯火に翳しても髪の毛は消失するが
微かに残った丸い断端から
焼けて縮んだイメージを作る程度の視力
 
薄暗がりでも足は取られるが
倒れてのち手で撫でる足の
滑ったバランスを立て直せない程度の筋力
 
昼は焼かれるポストにならないために
こっそり情を煙に巻きながら
時代の背景に邪に潜む
 
夜は手負いのまま腐敗して朽ち果てる家畜の根性で
蒸し返す常温を皮膚から散らす房に貼り付く
 
それは恰も生業のごとく
塩辛く嗜む日毎の苦楽のうちにあって
日差しにキラキラ輝く緑の公園や
新しい書物の頁の匂いに
嘗て丸くした眼の
霞んだ面影を視野ごと捏造しては
呆れるほどの不備を舐める舌咽の香辛料に徘徊している
 
 
(2014年06月06日、同日一部修正)
 
 
 
 

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