ウソの国-詩と宗教:st5402jp

キリスト信仰、カルト批判、詩のようなもの、思想・理念、数学・図形、などを書いています。

年寄りです。1954年2月24日、長崎市の生まれ。17か18歳で、佐世保で洗礼を受けたクリスチャン。現在、教会へ行っていない逸れクリスチャン。ブログのテーマは、キリスト信仰と、カルト批判が中心です。ヤフーブログから移行してきました。ブログは、2010年からなので、古い記事も多いです。


  諸刃
 
昔スケート場で転んで
そこを勢いよく踏まれたのだろう
手の指十本
切断したという話を聞いた
若いころ台風の夜
揺れながら震えながら
風に吹かれながら路上で
遊んでいたトタン板が
突然目にも留まらぬ速さで襲ってきて
寸前で横に逸(そ)れたときは
突風の強さに驚くより
厳しい警告を受けて血も凍る思いだった
楽しいもの
ありふれたもの
諸刃(もろは)の剣
雨風を凌(しの)ぐための屋根や壁は
人を押し潰す圧力であり
バイクは血の気の引いた顔を乗せて
ワインディングロードから
転落する遠心力であり
温泉へ向かうエアコンの効いた車は
ナビゲーションを見なくても
黄泉へ向かう道だけは常に知っている
便利になればなるほど
諸刃の剣は増えてゆき
鋭くなる
油断大敵
油がこの季節
この時代
最も危ない剣の一つではあるのだが
灯油臭い乾燥した部屋で
買い物のレシートをまっすぐに伸ばせば
見るがいい
まっすぐに指を切った
 
(1999年12月25日)
 
 
  冬の悲鳴
 
ひええっ
と細い木が立っていた
寒風に吹かれて
幹は揺れ
枝は震えながら
花も実も葉も落ちて痩せ細った裸のように
でも萎えてはいなかった
裸でもなかった
枝は天空のあらゆる方向を指していたし
幹は樹皮に覆われ揺れながらも
真っ直ぐ上に向かって立っていた
すでに春の訪れを知っているかのように
強(したた)かに芽吹きの準備をしているのだろう
とても冷たい風の強い日だった
気が立っているのか萎えているのか結局
ひええっ
だけが私のものだった
 
(2000年02月07日)
 
 
 
 
 

前にリンクで示した問題と解答例?も含めて、
ここに書いていくことにしました。
 
 大きくなると
 難しいことが
 いっぱいあるものさ
 
問題:
記号は何を使ってもよいとして
 数字「4」を4つ使って(「44」なども可)
 0から100までの自然数を表す。
 
解答例:答えは1つとは限りません。
 
0から10までは小学生レベル・頭の体操です。
(解答例は下のほうに)
 
11以上になると小中学~高校~それ以上
苦し紛れです
 
<11から100まで:>
11=44÷√4÷√4
12=4×4-√4-√4
13=44÷4+√4
14=4×4-(4/√4)
15=4×4-(4/4)
16=4+4+4+4
17=4×4+(4/4)
18=4×4+(4/√4)
19=4!-(4÷4+4)
(※ 4!=4×3×2×1=24)
20=4×4+√4+√4
21=4!+(4/4)-4
22=4×4+4+√4、44÷(4/√4)
23=4!-(√4×√4÷4)
24=4×4+4+4、44÷√4+√4
25=(4÷4+4)^(√4)、4!+√4×√4÷4
26=4!+(4+4)/4
27=4!+√4+(4/4)
28=4!+4+4-4
29=4!+4+(4/4)
30=4!+√4+√4+√4
31=4!+(4!+4)/4
32=4×√4×√4×√4
33=4!!×4+(4/4)、4!+4!!+(4/4)
(※ 4!!=4×2=8 
 N!!はNから1つおきに最小自然数までかける)
34=4×4×√4+√4
35=4!+(44÷4)
36=4×4×√4+4、(√4+√4+√4)^(√4)
37=4!+(4!+√4)/√4
38=4!+4×4-√4、(4+√4)^(√4)+√4
39=4!+(4+√4)C4
(※ Cは組み合わせ、6C4=15)
40=(4+4+√4)×4、44-√4-√4
41=44-(4!/4!!)
42=44-4+√4
43=44-(4/4)
44=44+4-4、44×4÷4、4!+4!-√4-√4
45=44+(4/4)
46=44+4-√4
47=4!+4!-(4/4)
48=4!+4!+4-4、44+√4+√4
49=4!+4!+(4/4)
50=44+4+√4
51=4!+4!+(4!/4!!)
52=4!+4!+√4+√4、44+4+4
53={ (((4!!)!/(4!!)!!)+√4)÷√4 }
(※ { }はガウスの記号
 {N}はNを超えない最大の整数
 {53.5}=53)            ・・・?
54=4!+4!+4+√4、44+4!!+√4、
  (4!+(4!/4!!))×√4
55=Σ(k=(4/4)~(4!!+√4)k・・・?
56=4!+4!+4+4、44+4!!+4
57=(4!/4!!)^4-4!
58=4!+4!+4!!+√4
59=arccos(√4/4)-(4/4)・・・???
(※ arccosはcosの逆関数
 arccos(1/2)はcosθが(1/2)になる角度θ
 ここでは360度法の数値・・・???)
60=4!+4!+4!!+4、(4!!+√4)(4+√4)
61=4!!×4!!-(4!/4!!)
62=4!!×4!!-4+√4、4×4×4-√4
63=4!!×4!!-(4/4)
64=4!!×4!!+4-4、4×4×√4×√4
65=4!!×4!!+(4/4)
66=4!!×4!!+4-√4、4×4×4+√4
67=4!!×4!!+(4!/4!!)
68=4!!×4!!+√4+√4、4×4×4+4、
   4!×4!÷4!!-4
69=&H44+(4/4)・・・・・・・・・・・???
(16進数&H44=4×16+4=68)
70=4!!×4!!+4+√4、4!×4!÷4!!-√4
71=&H44+(4!/4!!)・・・・???
72=4!!×4!!+4+4
73=(4!/4!!)^4-4!!
74=4!!×4!!+4!!+√4、4!×4!÷4!!+√4
75=arccos((√(4+√4)-√√4)/4)・・・???
(※ cos75=sin15=sin(45-30)=((√6-√2)/4)
76=4!!×4!!+4!!+4
77=(4!/4!!)^4-4
78=(4!!+√4)×4!!-√4
79=(4!/4!!)^4-√4
80=(44-4)×√4、(4×4+4)×4
81=(4!/4!!)^(√4+√4)
82=(4!!+√4)×4!!+√4
83=(4!/4!!)^4+√4
84=4!×4-4!!-4
85=(4!/4!!)^4+4
86=4!×4-4!!-√4、44×√4-√4
87=arcsin(4/4)-(4!/4!!)・・・・・・???
88=44+44、4!×4-4-4
89=(4!/4!!)^4+4!!
90=44×√4+√4、4!×4-4-√4
91=arcsin(4/4)+(4/4)・・・・・・・???
92=4!×4-√4-√4
93=4!×4-(4!/4!!)
94=4!×4-4+√4
95=4!×4-(4/4)
96=4!×4+4-4
97=4!×4+(4/4)
98=4!×4+4-√4
99=4!×4+(4!/4!!)
100=4!×4+√4+√4、(4!!+√4)^√4
 
<0から10まで:>
0=4-4+4-4、4×4÷4-4
1=4÷4×4÷4
2=(4÷4)+(4÷4)
3=(4+4+4)/4
4=(4-4)×4+4
5=(4×4+4)/4
6=4+(4+4)÷4
7=4+4-(4÷4)
8=4×4÷4+4
9=4+4+(4÷4)
10=(44-4)÷4
 
もっと簡単な解答や一般解があれば、
コメントまたは御一報いただければ幸いです。
 
(2007年07月27日)
 


  酒と氷
 
鈍色の罪深き感傷のために
裁かれているのだと
割れもしない紙コップの明け暮れを
受け入れ始めている
屈曲して無へ走る崩落よ
トクントクントウントウン・・・
かつて心静かに
その響きを聴くこともなかった
温かくもない手の中で
溶ける氷が互いのつくる隙間に
浮きながら落ちて屈折と傾きを
消滅へ向かって姿勢を変えるとき
チリンと小さく鳴らす音も聴かなかった
だらしない接吻を繰り返し
鈴のように軽く振って遊び
理由もなく笑うことに抵抗もなく
焼けてゆく眼と咽にさらに油を注いで
酔い潰れていく顔が
蒼ざめていくだけだった
むしろ下戸であればよかった
カラカラカラと振るほどに笑って
琥珀色の航海は
今はアイスティーの中でさらりと揺れている
 
(1997年4月29日)
 
 
  べき
 
来るべきものが来ない
有るべきものが無い
来る約束も
有るという保証も無かった
身勝手な「べき」
身から出た「べき」だと気付いたら
外に向かって振りまわすな
誰にも見せず言わず
身に深くしまっておくか
割ってしまえ折ってしまえ
べきべきべき・・・
それでもまだ
為すべきことを為していないと
身に「べき」を重ねる乗せる累々と
あっという間に膨大な「べき」に
押しつぶされそうになりながら
べきべきべき・・・
 
(2002年06月02日)
 
 
  送り・過ごし
 
いったい幾度の別れを
幾人の死を
送別・告別の礼を見過ごしながら
見送るのだろう
名も無き送り
名も無き過ごし
尊い人々
私の死を見送る者はいない
私は死にながら
生きながらにして見過ごされるのだ
無名と無礼とウソに
日々を年月を送り過ごして
過ちという過ちに送り出されて
 
(2002年06月03日)
 
 
 
 


  夜の絵の記憶
 
夜の波は銀箔のしぶきを上げて
島の海岸に打ち寄せる
海岸に沿って見たこともない草木の
影の列から金箔の星が昇る
雲に乱された空は深い深い底だ
波と空の間、陸と空の間
重く沈みながら閃光が行き交い
原始の力をむき出しにしあるいは蓄え
飾ることなく
手を加えられることを明確に拒否している
誰も寄せ付けない夜に
異形の光が昇り沈み
落ちて跳ね返り放たれ叩かれ
それがそのまま異形の闇の連なり
さまざまに生きて
死んでゆく様子の中に
人影はまるでない
気配すら
いちばん最初に拒まれたかのように
いたるところにある
ここは禁断の島のひとつ
生誕の場であり墓場である
それら二つが光の速度と闇の速度で
儀式もなく記録もなく同時に営まれている
もし間違って一人でも
この浜に人を立たせたなら
一言もなく夜の場に圧倒され
足跡も残さず消滅するだろう
 
(1997年2月11日)
 
 
 
 
 


  微生物
 
疲れたときには伝説が一つ
散ることも咲くこともなく
終わりのない物語の
序曲と余韻に
しおりを挟んで
明日への冷ややかな虚構と
原稿から本棚への疑問符とともに
すうっと胸に落ちるだけでいいのに
あたり一面に
眠らない微生物が
静けさを沈黙に変えて
沈黙の耳を敷き詰め
殺すでも生かすでもなく
責めるでも癒すでもなく
渇きの荒れ野に放り出す
姿は見えず消え去ることもなく
まだ終わらない一日を問い続ける
物言わぬ声
問いに問いを重ねて
耳に止まない歌声は
いつしか私の中にいつも住んでいて
昼となく夜となく
微生物たる証を求める
微生物たる私を求める
 
(1997年3月28日)
 
 
  悲しみと苛立ち
 
隔たりが限りなく増幅され
壁が傾き始め
天井と壁が妙に重たいのに
支える柱がぶら下がって揺れる
外には誰もいなくなり
たとえ誰か話していても歩いていても
人でも生物でもないので
殺意を抱くが力なく
仰向けに転がってしまい
ふと親の顔が過って
顔の上の空間が邪魔で邪魔で
天井が落ちてくるのに
天井から果てしなく落ちていく
目を開けても閉じても
冷たくも温かくもない
雨粒に浮遊しながら
五体の呼吸が
居るとも居ないとも
疑うことさえ移ろうのに
広がってゆく白亜の瞳孔から
しきりに抜け出そうとしている
 
(1997年5月14日)
 
 
 
 
 

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