自戒のために
 
曇っていても青空は在る
空より大きい雲はない
晴れていても観光バス
色分けした平面を
流れるままに忘れてゆく
網膜に写らないものから目を逸らすな
鼓膜に響かないものに耳を塞ぐな
音がしなくても歌は在る
しじまより広い舞台はない
 
(1997年8月28日、HPにアップ)
 
 
  夜の陽炎
 
みみに にぎやかに ひびくよりも
むねに しみるものが ほしいから
であいは かわすべき あいさつもなく
まちびと たえて 静寂(しじま)へ
夜の石英のように
 
たなごころに のるよりも
むねに おちるものが ほしいから
ゆくさきは すなどる なにものもなく
あしおと きえて 漫(そぞ)ろに
夜の水脈のように
 
まなこに まぶしく うつるよりも
むねを つらぬくものが ほしいから
わかれは まぼろしの ほむらに
やきつくす とわの 玉響(たまゆら)
夜の陽炎のように
 
(1999年07月22日、HPにアップ)
 

  生まれた責任
 
産んでくれと頼んだ覚えはない
と誰を責める
今を嘆くのは勝手だが
自らの責任において泣け
産んでくれるな
と頼んだ覚えもないのだ
 
(1999年07月22日、HPにアップ。
 昔を思い出したときのこと。自戒のために?)
 
(クリスチャンは、時々、まわりくどくて、
 とても陰険なことを言う。独り言です。)