そういえばあれとあれを、と思い出すと直ぐ投稿してしまいます。
もうランキングとかには、あまり、こだわらないようにしたいと思います。
残された時間がどれくらい私にあるか分からないけれど、
心身ともに不調で、必ず限りがあるのだし・・・
でもバナー&リンクは一応付けておきたいのだが・・・
 
アナログモデムでネットを始めた1996年の秋に
「えふぽえむ」という私にとって有り難い詩の投稿サイトに出会いました。
98年に閉鎖になりましたが、最近になって体裁だけ復活しました。
投稿は、まだ出来ないようです。
記帳しようとしたら私のPCはフリーズしてしまいました。
「えふぽ」に触発されたのか96~98年は多作でした。
その頃の詩のようなものも気が向いたときに投稿していきます。
 
 
  瞼の中の眼
 
一日を終えて布団の中
閉じられた瞼(まぶた)の中に
包まれてしまった眼は
眠りの中に深く眠って
もう働きを終えたのですか
 
閉じられた瞼の中
見えるものから解き放たれて
見えない闇が開くから
くぼみに埋もれて沈んでいく
体を許して休ませるために
眼はずっと働いています
測れない朝までの間を
測れない速さでたどりながら
跡をできるだけ残さぬように
開かれた闇の色彩を
ひとつひとつ閉じるときに
少しく眼は動いて
体が安心して休めるように
見ていることを知らせているのです
 
(1996年11月25日)
 
 
  瞼の間
 
閉じた瞼(まぶた)の間が
熱いと感じたことがある
上と下の瞼
お互い
どちらが感じて
どちらが感じさせていたのか
わからないまま会っていた
 
(1996年11月25日)
 
 
  体と体
 
もはや昔の面影はなく
昔の面影は忘れ去られ
忘れ去った者さえいなくなって
どこまでも白い地平に
住む場所のない
首と
首を失った胴体が
互いに慰める術を持たないまま
首は胴体に五感の穴を開け放ち
胴体は首に身を摺(す)り寄せ
互いに自らの首であるか
自らの胴体であるかを確かめあっている
 
(1997年4月19日)