2010年11月29日 「イメージ・断片」一・二・三 イメージ・断片 一 緑の向こうに 濃い緑 その向こうに また緑 その向こうに 人 バキッ 耳に残る 急ぐ足の下に枯れ枝が たまたま折れやすくあっただけなのだが 二 走るオートバイの上から 葉を残した 落葉樹を見つけるのに時間がかかった 寒さはすでに 秋から冬を教えているのに 秋には秋を なぜ探す 三 枕木の上に横たわる 霧を轢(ひ)き轢き 列車は自らを牽引する 遠く向こうの霧の中へ 後戻りできない水滴を乗せて (1997年11月6日) (ランキング) にほんブログ村 ポエムブログ 暗い詩へ(文字をクリック) 「詩のようなもの」カテゴリの最新記事 タグ :詩 < 前の記事次の記事 > コメント コメントフォーム 名前 コメント 記事の評価 リセット リセット 顔 星 情報を記憶 コメントを投稿する
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