幽霊妄想
 
 
今は亡き父と
私につながる直系の先祖たちが
ずらあっと周りを取り囲んで私を眺めている
あの世に人口密度はないのだ・・?
 
ときおり訪れる
とても異常な時間
 
絶えることのない怨みの眼で
私を睨んでいるのか
 
悪うございました
直系の子孫は私で絶えます
 
それとも見守ってくれているのか
見守っているなら少しでも助けてくれ
 
手も足も出ないだろう
・・私も出ない・・
 
そのうち母も加わるのか

そして私が加わったとき
いったい誰を眺めるのだ
 
・・連れてけ・・
・・・・・
 
母の入院している病院に郵便物を届けに行く
 
(2012年03月09日)