歯科医に殺意を抱くとき
 
 
前回の注射の麻酔のときは言わなかったのに
「麻酔かけましたが気分は大丈夫ですか」
と看護師がわざわざ言う
そういえばドクターはシンマと言っていた
 
注射による局所麻酔ではなくて
粘膜表面からの浸潤麻酔だったのか
そのあとは顔をしかめ
何度もビクッと手足が
痙攣しそうなほどの痛みが歯髄を刺してきた
 
すっかり憔悴した気分で今日の治療が終わった
「痛み止めを」と言うと
あっけらかんとドクターは
「要りますか」と言って出してくれた
3日分だ
それまで3日に1回の受診だった
しかし次の予約は1週間後だと受付で言われた
 
暗示や偽薬など何らかの作為で
患者を人格をコントロールできると思っているようだが
コントロールできるのは病変であって
人格ではない
それを学ぶのは人格である
 
この年齢と見た目と今の状況では
命にも大した頓着はないが
 
苦痛とその記憶は根深く
永い
 
(2012年08月22日)
(2012年08月23日、修正)
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最初は日記のつもりでしたが、
結局カテゴリーを「詩のようなもの」に変更しました。
ゆえに説明は卑怯なれど・・
単なる悪口にしないために加えておきます。
この記事自体は憶測や想像を交えたフィクションに過ぎません。
また後半部は歯科医などに限定されるものではなく
テーマを人格に少しだけ広げてみたつもりです。