放り投げた物は遠く去って
  二度と戻っては来ない。
  そんなことが何度も何度も・・
  その連なりに
  幾つもの細々として貧しく
  見えない光が差して来て
  収束するところがある。
 
 「パラボラ(放物線)」
 
パラボラアンテナは球面だとばかり思っていた。
パラボラは放物線、
パラボラアンテナは放物線の回転曲面らしい。
 
図1に示すように
イメージ 1

放物線の軸(図のy軸)に平行な
直進する光や電波を直線(図のAE)とすると、
入射角=反射角ならば、
それらは軸上の一点(図のD)に収束するようだ。
 
接線に垂直な法線をEBとすると、
入射角=反射角より
∠AEL=∠CED,∠AEB=∠DEB ----------------(1)
 
AEは、y軸と平行なので
錯覚だから、∠AEB=∠DBE -----------------------(2)
 
△BECは直角三角形であるということと、
∠BECが直角であるということから、
∠DEC=∠DCE ----------------------------------(3)
 
(1)、(2)、(3)より、また図に示すように、
△DEB,△DCEは、二等辺三角形になり、
ゆえに、DB=DE=DC ------------------------------(4)
つまり、DはBとCの中点になる。------------------------(4)
Bのy座標、d=(b+c)/2 ------------------------(4)
この d が、pに依存せず、定数ならば、-----------------(5)
AEは、どこから入射しても、Dに集まると言える。---------(5)
 
放物線を、y=f(x)=ax^2 とする。(aは定数)
 f’(x)=2ax
x=p における接線をLCとすると、
接点は、E(p,a×p^2)となり、
接線の傾きは、f’(p)=2ap 
したがって接線LCを式で表すと、
 y=(2ap)x+c ---------------------------------(6)
接線LCは、接点E(p,a×p^2)を通るので、
(6)に代入して、
 ap^2=2ap^2+c
ゆえに、c=-ap^2 ---------------------------------(7)
 
法線EBの傾きは、
(6)の接線LCの傾きの負の逆数なので、
法線EBを式で表すと、
 y=(-1/2ap)x+b ----------------------(8)
法線EBも、接点E(p,a×p^2)を通るので、
(8)に代入して、
 ap^2=(-1/2ap)p+b=(-1/2a)+b
ゆえに、b=ap^2+1/(2a) ---------------------(9)
 
(4)、(7)、(9)、より、
  d=(b+c)/2 = 1/(4a) ----------(10)
(5)、(10)、より、
D(0,d)の、dは、pに依存せず定数なので、
AEは、どこから入射しても、Dに集まると言える。
つまり、Dは、光や電波の集まる焦点ということになる。
 
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久しぶりに数学の基本的なところを考えてみました。
 
(2013年05月02日)