虚・心
 
 
ポエムを書いても
文章を書いても
もう二度と書けないという気持ちと
徒労の疲労感だけが残る
書けたことの自己満足の
ひとときの慰めよりも
 
書いても書いても手応えがない
その手応えとは何か
他者の評価?
それよりも
自分が成長しているという実感か
もう年が寄ってしまったのに
成長しなければならないのか
 
心の動き、動くこと、動いていること
以外に希望はないはずなのだが
 
しずかになれない心の宿命は
何処へ運ぶ宿命を持ち
運んでゆくのか
 
この世で
肉体の終点は明らかだが
肉体からも精神からも
外界からも
加えられた痛みは
もはや恵みとも試練ともつかぬ
報いか罰のように
運び
運び
運び
 
運び自体が虚しくなるように
宿命が虚しくなり
そのとき人は虚しくなり
主観も虚しくなり
痛みも虚しくなる
 
それだけを願って
文字という記号を並べている
見せかけを整えることだけは拒みながら 
 
ここよ ・・・ こよ
 
こころ
 
 
(2013年05月30日)
 
 
 

 
 
画集の中の絵画
山の中の林の小道のようだが
 
風と草木が
区別も出来ないほど
乱れ震えて
吹き出すように
動きを伝えてくる
 
外から内から
激しく震え動くのは
こちらの眼と心だ
 
留まることを許さない風景が
心を問う
 
吹かれているか
吹いているか
揺さぶられているか
揺れているか
震わせているか
震えているか
 
動いているか
 
心は
ここにはないのだと
 
 
(2013年05月30日)