通り過ぎようとして
 何気なく目に止まったものが、
 私をこの世に引きとめる。
 それは些細なことで、
 遊びと言えば遊びだし、
 考えていると言えば考えていて、
 かといって首と頭を90°傾けても
 日々の暮らしが変わるわけでもないのに。
 
違うことをやっていて出てきた変な整数方程式か
覆面算のようなものですが、
一般的に解こうとすると、結構めんどくさかったです。
 
 
問題1: A,Bを整数として、7A+1=10^B を解き、
    また、解が無数にあることを示せ。
 
 
解答例1:
 
まず一見して、A=B=0 は解。 -------------------------------------(1)
 
整数 A<0 ならば、左辺<0、右辺>0 となり、
また、B<0 ならば、右辺は正だが整数とならず、
どちらも与式は成立しない。
つまり、AもBも正の整数である。
 
与式より、 7A=10^B-1 → 7=(10^B-1)/A
 
ゆえに、逆数を取って、 1/7=A/(10^B-1) ---------(2)
 
※(よかったら、「無限循環小数」参照・・)
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n202560
http://blogs.yahoo.co.jp/st5402jp/8512343.html
 
(2)左辺、1/7=1÷7 は実際計算してみると、
  0.142857・・・
つまり、142857 を繰り返す無限循環小数。
ということは、(2)は、
 142857/999999=142857/(10^6-1)-----(3)
ということになり、(2)より、
 A=142857,B=6 は解の1つ。
 
しかし、(3)は、
  142857142857/(10^12-1)
とも書けるので、
 A=142857142857,B=12 も解の1つ。
 
これを考えていくと、解は一般に、任意の正の整数を n として
ここだけの表記の仕方で申し訳ないが、
 
A=「シグマ(k=1からn)(142857×10^(6(k-1))」   ----------------(4)
B=6n                          -----------------------(4)
ということになる。nの任意性から解は無数に存在する。
 
したがって、(1)と(4)が解ということになる。
 
(他に解があったらアドバイスくださいませ・・)
 
 
問題2: 十進法表記で3桁の正の整数、
 
       ABC=B^C-A
 
 
解答例2:
 
与式より、 ABC+A=B^C  ---------------------------------(5)
 
十進数3桁 ABC より、Aは、0ではなく、1~9
Bが、0,1、では成立しない。Bは、2~9
Cが、0では成立しない。
Cが、1では、与式右辺=(1桁の整数)-(1桁の整数)
これでは左辺の3桁にはならない。Cも、2~9
 
(5)左辺は、999+9=1008 を超えない。
 
以上の条件で、3桁~1008のB^Cを探してみる。
あとは単純作業・・与式と(5)を見ながら、
Aが1~9のどれになりうるかを考えながら・・
 
なお、ABC と、ABC+A とを比べてみると、
百の位が変わるのは、つまり、
ABC+A の百の位が、ABC の百の位 A より増えるのは、
ABC の十の位 B が 9 で、 C+A≧10 のときだけであるが、
その場合、ABC+A の十の位は 0 になっているはずである。
それを考えに入れて計算を進めると、次に示すように
百の位の変化はないということになる。
 
 B^C = ABC+A、  ABC、
 2^7 =  128    127 (正解) --------------------(6)
 2^8 =  256    254 (×)
 2^9 =  512    507 (×)
 3^5 =  243    241 (×)
 3^6 =  729    722 (×)
 4^4 =  256    254 (×)
 5^5 =  625    619 (×)
 6^3 =  216    214 (×)
 7^3 =  343    340 (×)
 8^3 =  512    507 (×)
 9^3 =  729    722 (×)
 
以上より、A=1,B=2,C=7,のみが答えとなる。
 
一見して、127=2^7-1 を思いつく人もいるだろうけど、
ここでは、他に解がないことを示すために
与式から、A,B,C,の条件をしぼってゆくことにしました。
 
 
(2013年08月17日)
(2013年08月27日、一部修正)