言語世界
 
 
相手の言語世界から発せられた言葉は
自分の言語世界の言葉として受けるしかないから
 
ダイアローグと呼ばれるものは
モノローグが別のモノローグに反応している。
 
世界が別の世界に反応している。
 
言語世界が一致することはないだろうし
一致したかどうかを確認できないからだろう。
 
でも反応し合う相互作用は常に働いている。
 
頭と心の中には
あまり出来のよろしくない検索エンジンがあって
呆れるほど遅いときがあり
バグかフリーズのように不能なこともあるが
検索範囲も能力も無限と言ってよいくらい限りない。
だから驚くほど速く瞬時のときがある。
 
何か受け取ると常に検索し
候補からさらに検索し続ける。
 
そうして日常の活動は
鈍いことが多いようでありながら
非日常的な世界をとてつもなく高速に旅している。
 
時々ループを作ってしまうが
たぶん同じループではないだろう。
増えたり減ったり加わったり欠けたり
キャッシュの保留かゴミ箱に移されたりで 
一回りするごとに世界は変わっている。
 
それがワールドワイドウェブログになり
世界を変えてゆくのだ。
 
 
(2013年11月27日)
 
最終連の「ワールド」「世界」は
一連目の言語世界に対応させて書いたつもりでしたが
極小の世界から大きな世界まで
様々な角度と規模の世界が考えられるような気もします。