正月
 
 
光に温もりがある
という勘違いをさせる正月も光速
 
ひれ伏すように天にも自然にも
参りましたでは済まないだろう
 
口を開けて少しゆがめて目を閉じる
また薄く開けてコップ酒を見つめている
 
ゆるい甘いと思うけれど
凝縮をたくらめば
凝り固まりの
あつらえたセメントの
狭い舗道が待っているから
 
いつまで気分
というわけにもいかないから
紙だけじゃ書けなくて
ペンとインクに濡れている
 
 
(2014年01月10日)