飛び込んできた声
受話器から声といっしょに零れ落ちてきて
声ははっきりしているが濡れていて
心も涙や色々な流動物で濡れたまま
慎み深く恥じらいながら
身を投げ出しぶつけてくる
自由は何て不自由なんだ
不自由は何て自由に思いを飛ばすことだろう
いつのまにか
この眼にも微かな潤いが生まれるようで
自分のことは棚に上げて
生きてほしい
と懐かしく思ってしまう
久しぶりに
心遣いが苦にならない
失敗しても何とかなるような気がする
それは嘘かもしれない
思い込みに過ぎないかもしれない
けれど
撥ねられて撥ねる跳ねる弾かれて
ほんの短い時間
不自由は飛ぶよ
(2014年02月02日)
コメント