計算していて無理数が出てくるのに
答えは無理数が出ないシンプルな数。
そういう面積の問題はひょっとして
小学校の図形の問題になるのでは?
とか考えて書いてみたのですが・・
無理数を使わずに面積を
できるだけ無理数を使わずに答えを求めてください。
つまり、30°、60°、90°の直角三角形の
斜辺:短辺=2:1 は使いますが、
長辺の√3は使わないようにします。
問題1:下図のように一辺の長さ1の正方形を
直角を三等分した直線で分割したときに
△AEFの面積を求めなさい。

問題2:下図のような
角度と長さを持つ四角形ABCEの面積を求めなさい。

解答例1:
(√3を使って解けますが・・使わずに・・)
問題をもう一度図示します

下図のようにABとADの延長線上に
AG=AE=AF=AHとなるように補助線を引きます。

△AGE≡△AEF≡△AFH となり
△AEFは、五角形AGEFHの3分の1になります。 ―――(1)
正方形からはみ出した赤の三角形2つを合わせると
挟角30°の二等辺三角形になります。

底辺はEFと同じ長さになり
高さはEFの半分になります。 ―――(2)
青の△CEFは直角二等辺三角形になり
下図のように底辺はEFになり
高さはEFの半分になります。 ―――(3)

(2)と(3)より、底辺と高さが等しいので、
赤の三角形と青の三角形は同じ面積になります。 ―――(4)
(1)~(4)より
五角形AGEFHは、正方形からはみ出る部分と
正方形に足らない部分との面積が等しいので
五角形AGEFHの面積は 正方形の面積=1 に等しい。
ゆえに △AEF=五角形AGEFH/3= 1/3 ―――(答)
解答例2:

これは勘のいい小学生ならすぐに答えは
ひらめくかもしれません。
つまり、問題の四角形は、下図のように

2つの三角形、直角二等辺三角形と二等辺三角形を
張り合わせて出来たものです。
その面積は、2+1=3 ―――――――――(答)
となります。
数学的説明としては
図6の2つの三角形を合わせると問題の四角形になる。
問題の四角形の形は一通りしかないので
逆にACで分割した場合も
図6の2つの三角形にしかならない。
(合同条件を満たすから同値ということ・・)
※ 参考までに無理数も含めて計算で解くなら
・・もっと簡単な方法があるかもしれませんが・・
下図のように

対角線BDを引いて二等辺三角形の
△CBDの面積を求めて(=√3) ―――(5)
さらに補助線を引いて
直角二等辺三角形の△EBD(=3)から
辺の比が1:√3の直角三角形の
△ABE(=√3)を引いて 3-√3 ―――(6)
(5)+(6)で、3 ということになります。 ―――(答)
(2014年05月22日)
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