さけられない
 
 
ゆらぎの 塔に いて 
おちるなら おわるだろうに 
ゆらいで おちる せつな が 
つづいている 
 
わすれの 丘に いて 
わすれてしまえば のどか なのに 
わすれるという きもち が 
おびえる 
 
ふるえの 地に たって 
ともに ふるえたら わからないのに 
とどまろうとして 
ふらつく 
 
うしなう 顔を もって 
うしなえば なくなるのだろうか 
うしなう 顔が 
ゆがむ 
 
 
(2014年06月04日)