観念的な
 
 
概念に乗って何やら動かして
漕いで進んでいるつもりだったが
位置も立場も因業だから
扱いは違和から矛盾に剥離して
 
柄にもなく啓蒙の志で
命題を立て掛けては
戸口を手で開こうとして
折り目正しく口で語ろうとして
処世の風向きに打ち破られる
 
概念の邪悪さは結局
依存に耐える底がどこにもない言語から
知性に至るまで
気分の外聞晒しに過ぎない
 
偏見、偏見、偏見、
 
関係は屈辱にまみれた折衝に削られ
浅学の分泌から余所行きの首尾を気にして
相変わらず罪業の行き着くところ
想像の形象の恩恵の祝福のために
 
祈っている
恥ずかしくて
 
 
(2015年02月01日、同日一部修正)