自分信仰 (2)
 
 
自分信仰の言説は
基本的に自己中心に展開するため
他者のことは考えないので
殆ど説得力がなく
ゆえに繰り返すことに命を懸けている
 
語ることで
そのたびに自己完結して
足したり引いたりする必要を感じず
ゆえに修正する気は全くなく
人が異を唱えると不機嫌になるだけだ
 
「ふっ、何を言っとる」といったような
嘲笑と侮蔑の感情を言外に感じることが多い
 
自分の罪について考えることは
戦略的に益があると判断して
そう見せることもあるというだけで
迫真性のないのが特徴である
 
自分信仰の言説に賛同する者は
既に賛同している者が大部分だろう
 
自我の弱い人々の中には
表面的な優しさに騙される人もいるが
特に年長者では既に他の言説に
捕まっていることが多いだろう
 
自分信仰が宗教に親和するのは
言説における神の冠や旗によって
正当性の担保が欲しいからに他ならない
 
自分信仰に捕まった人には
一日も早く
人間に戻ってほしいと願うが
 
恐れないでほしい
戻ったときには
・・恐らく傷だらけになっている自分を
見ることになるだろうけど・・
 
 
(2015年02月24日、同日一部修正)