マイナー
 
 
神の価値基準のつもりで
人の価値基準を絶対化している
 
信仰を受けるときに
宗教的知識や雰囲気を
一緒に受け入れて信じてしまったので
信仰は宗教によって取って代わられ
裏返しになってしまった
 
価値観が
神という恐れ多い御方から
宗教的産物に移ってしまった
つまり人は信じようとして
逆に神を裏切っている
 
ゆえに信仰の神の関わる部分を
神のものとして遠慮する人の敬虔を
即ち神の民としての人の分別を
人の側から取り戻すために必要なのは
もはや改革ではなく
どんでん返しの心
つまり革命ともいうべきものである
 
 
神を定め
定めた神を信じるという今の信仰は
人によっては
とても危険な個人と集団を作るだろう
 
定めた神を信じている人を見るたびに
彼らの思い込みの激しさを感じるたびに
日本でキリスト教がマイナーであることを
幸いに思わざるを得ないのである
 
 
(2015年03月16日)