話すこと
 
 
自分の力であろうと
神の力であろうと
「話せば分かる」を前提にしてしまうと
分かってくれない相手に
いっそう自分を繰り返し押し出すことになり
しまいに
「あいつはバカだ」・・になってしまう
 
「こんこんと言って聞かせた」は
相手が「言われて聞いた」を意味しない
 
動物は
脳ミソがヒトより大きい動物もいるけれど
大方本能に従って行動する
(・・ざっくり言った場合の話・・)
 
余談だが
昔動物園で見た猿の交尾は
2~3秒で終わってそっぽ向いて
がっかりするほど素っ気ない
 
犬はしばらくは繋がっていたいようで
(・・見た感じだけ・・)
 
満腹したライオンは
獲物が近くをうろついているそばで
のんびり昼寝・・
平時の悪巧みなどライオンはしない
 
動物は個と個による差が少ない
 
何が言いたいかというと
ヒトは動物より精神世界が大きい
その分だけ悩みも多く
違いも多く
同種に見えても違う部分の余地が大きいのだから
個と個の差が莫大なヒトは
はたして同じ種として人間同士と言っていいのか
 
「話せば分かる」のではなく
話せば分かることも少しはあるという程度だろう
 
その程度が小さくはないと思うのは
「話しても分からない」ことがある
というのが人間だと思えば
自分を曲げてはいけないが
相手が何を持っているかを考え
角度や視点を変えてみる
という選択にもなる期待だからだ
 
何が欲しいかというと
心の奥底において
やはり少しは
やさしい人でありたい・・
 
 
(2015年06月07日)