信仰・断片
 
 
一合の酒を飲み
信仰と不信仰を振り返り
 
誰でも救われると言いながら
救われるべき人を去らせてはいないか
 
説明できる絶対者を信じるのは信仰ではない
 
神を説明しようとする人は
人間くずれになるだけだろう
 
人間は人の世界に住み
言葉の世界で交わっている
 
根拠のない言葉は罵詈雑言である
 
人の世界に居続けるのなら
言説には根拠が必要だが
その出来は説得力にかかっている
 
ただの理屈ではなく
根拠をさかのぼれば
人間であるなら・・に帰結するだろう
 
信仰者も非信仰者も
私たちは人間である
 
人間世界での根拠が示せないなら
人間世界では正しいと思ってはいけない
 
神の根拠は人には分からない
ゆえに神の根拠に基づく事柄について
即ち人の世界に根拠を見出せない事柄については
人は黙して思いにとどめるべきである
 
口酸っぱく
「見える」と言い続けてはいないか
 
言葉を持ってしまった私たちは
言葉ゆえに完全な盲目ではなく
言葉ゆえに
よく「見える」こともないのだ
 
一合の酒を飲み
己の信仰と不信仰を振り返る
 
 
(2015年08月27日)