超然?
社会からも政治からも現実からも
超然として語りたがる者
社会にも政治にも現実に対しても
ヒューマニズムではだめなんだと
キリスト信仰でないとダメなんだと
自分の信仰を誇りたがる
でありながら自分は
どんどんヒューマニズムから離れて
人道から離れて
神託の祭司として御託を並べる
キリスト信仰にとって大切なこととして
先ず人は人間でなければならないのに
人間らしさを求めなければならないのに
スーパーバイザーのように
超然として語る人は
超然は疎か
人間としての間違いに気づかないで
上から語ることしかしない
教師然としていては駄目なのに
超然としていては駄目なのに
まず人間として
人間性を求めるための信仰なのに
上から教えるための
体面を保つことに必死だ
政治について批判して断罪するくせにに
自分への批判には
手段を選ばず拒否と無視を返し続ける
いったい体面だけで何が言えるのだろう
キリスト信仰として何を言おうと
自分の立ち位置を分かっていなければ
いかに声を大きく語気を強くしようと
超然と語れば語るほど他者を見下した超然が
下から上から見られるのは
意地と権威に凝り固まる偽善の道化
神にも人にも仕えることなく
木枯らしに強張ってささくれて罅割れて
自らのほこり舞い散る風を追う
(2015年12月30日)
疎か(おろか)
ほこり(誇り、埃)
罅(ひび)
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