ひとやすみのガス抜きです・・
 
 
  もう無能 (旧作改)
 
 
丸い種はもう蒔かない
 
四角い種ももう蒔かない
 
 
実のなる木はもう見ない
 
金のなる木はすでに知らない
 
 
いっせいに飛び立つ海鳥
 
砂浜に一人
 
波が上手にさらっていく
 
足元の砂
 
踏んでいるつもりで欠けてゆく
砂の足元
 
 
光る波の一滴
 
乾いた
 
風に砂の一粒
 
去り際に払って
 
砂浜にはもう別の人々
 
 
砂をまく
 
水滴を
 
風を
 
気を
 
 
悪い種はもう蒔かない
 
木のなる実はざっくり笑って
 
果肉は誰の腹の中
 
 
かろうじて足元がある間に
 
空を仰いでいる
 
 
 
(2016年05月26日、旧作・改、投稿)
 
知識も言葉も
理解して掴んでいるつもりで
欠けてゆくものだな・・と痛感することがあります。
 
金のなる木(かねの・・)
掴む(つかむ)
蒔く(まく)