潤い
 
 
目は
潤いのない熱に耐えられない
 
乾燥した熱は命を損なう
 
命には潤いが必要だ
 
人間という水の動物には
温もりの前に潤いが必要だ
 
命は水の世界から始まっている
 
目はいつも濡れている
 
人間は
水に触れていなければ
温もりを感じない
人間は
水に満たされていなければ
温もりを与えられない
 
どんなに強くても
潤いがなければ何も伝わらない
どんなに熱くても
潤いがなければ何も伝わらない
 
世界に潤いがあったから
世界に命が生まれた
 
世界に潤いがなかったら
どんなに温めても
命は生まれなかった
 
目の潤いが溢れるとき
水の命は
温もりを与えられて目覚める
 
水が温もるのは
過剰でないことを
いつも教えている
 
人間は
水の温もりの生きもの
 
人間は
焼き切れることに耐えられない
 
人間は
潤いの温もりの生きもの
 
乾いて傷ついた命は
潤いを求めている
 
水を求めている
癒しの水を
命の水を
 
 
(2018年06月07日)
 
潤い(うるおい)
溢れる(あふれる)
 
 
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