喪失の関係
人間性を否定されると
人間性を失ってゆく
得るものや失うものを自覚することは
むしろ稀なのかもしれない
「正直でない」と言われるとき
正直でない人は
正直ではないのだろう・・?
けれど
正直なつもりの人は
正直ではないと言う人に対して
正直である必要性をだんだん感じなくなる
そのあたりから
人間関係の相互作用
刺激と反応の繰り返しによって
人は一人の他者に、二人の他者に・・と結局
大方の他者に・・となると
本人が変わってゆくのと同じことになる
人間性も性格も
そうやすやすと変わるものではないが
人は取り巻く人との関係において
それぞれが互いに
成長か喪失への変化の
原因となり結果となるのである
与えている影響や受けている影響を
自覚することは稀なのかもしれない
(2011年11月20日)