御旨
彼は間違っているから気に入らない
という思いだけから
殺したり
潰そうとしたりはしないだろう
しかし
彼は神に背く者だ
という確信が信仰になってしまうと
敵と見なし
殺し潰すことが神の御旨になる
これが宗教の怖さである
神の御旨を知る根拠は
人の側にはない
そこから
いかに強い思いであっても
神を恐れる人は
恐れのために慎みを持ち
神の御名と御旨を
自らの思いに掲げることをしない
そして自らの思いについて
罪の赦しを祈ることになる
これが人としての信仰の
敬虔であり謙虚である
人は神の道を歩めない
人は神の御旨を知り得ない
人は神を知らない
人は神に仕える希望の水の泡
ゆえに人は湧いては消える思いに悩み
祈りのうちに裸である
(2013年05月30日)