ウソの国-詩と宗教:st5402jp

キリスト信仰、カルト批判、詩のようなもの、思想・理念、数学・図形、などを書いています。

2014年06月

 
  時流諦観
 
 
妄言の虫垂に捻れる父祖たちの 
いよいよ窄る盲管の末端近く 
心待ちにされた傀儡の産土に蔓延って 
既に食い荒らされた脳髄のカタルシスに 
偏向した唱歌の神々を褒め称えるしかないのだろう 
 
短絡した蠕動の常同反復を盛り上げて 
プラスティックに膨らんだ嚢胞の体の欠損に 
派手な甘味料を糊塗しながら 
 
宿命のように上がる口角と下がる目尻は最早 
操りの表層に蠢く舌の寄生を如何とも成し難く 
 
薄墨の呼吸に代謝を重ねて 
粘性の火を凍らせる糜爛の宗旨を言祝ぐ他ないのであろう 
 
 
(2014年06月19日)
辞書を引きまくった言葉たち・・(汗)
窄る(すぼる)、産土(うぶすな)、蔓延る(はびこる)、
蠢く(うごめく)、糜爛(びらん)、言祝ぐ(寿ぐ、ことほぐ)
 
 
 
 

母が介護施設から一時帰宅するとき 
やらかしてしまう近況的感慨ですが・・
 
 
  口喧嘩
 
 
声にした文字列の
約束事のような筋を通したつもりで
理解を得ようとすれば
解読できないコードのように暴走して
険しい崖を転げ落ちるように
のたうちまわる獣になってしまう
 
何なんだ・・少し言い過ぎたのか
・・と溜息をつきながら
 
帰っていくとき玄関で
「はよ帰れ・・」と小声で言うと
ふとどこから反応するのか
「なんね・・」と少し笑顔を見せる
 
狂気なのか
正気なのか
おかしいのか
まともなのか
どちらが・・?
 
傷を抉ったのち
琴線でもあるまいに
何か温もりに触れて
治まりの滴に和らぐ
 
ごわついたレザーなのか
やわらかいシルクなのか
 
関わりはいつも
撃刺と石打ちの地獄に落ちる危うさで
氷結と燃焼と 
虚脱と出血と 
破砕と修復と 
冷却と温熱と 
乾燥と湿潤と 
蒼白と充血と 
目まいと笑まいと
 
毒と手料理を繰り返す
 
 
(2014年06月14日)
 
 
 
 

発作的衝動的メモ的ですが・・
 
 
  病魔
 
 
善を確立する者はいない
 
人々はそれぞれに
内なる病魔を育てていて
やがてその病魔の下僕となり
その病を伝道の名のもとに
伝染しようとするだろう
それがその人には善と思えるからだ
 
それゆえ結果として
失敗があり後悔があり
それゆえ人間は消沈して
涙ながらに悔い改め
遅々としていても少しずつ
病魔を退治してゆくのだが
 
自らの善を不動の安らぎとする者には
病もまた不動になるのである
 
 
(2014年06月12日、同日一部修正)
 
 
 
 

 
  老陰
 
 
灯火に翳しても髪の毛は消失するが
微かに残った丸い断端から
焼けて縮んだイメージを作る程度の視力
 
薄暗がりでも足は取られるが
倒れてのち手で撫でる足の
滑ったバランスを立て直せない程度の筋力
 
昼は焼かれるポストにならないために
こっそり情を煙に巻きながら
時代の背景に邪に潜む
 
夜は手負いのまま腐敗して朽ち果てる家畜の根性で
蒸し返す常温を皮膚から散らす房に貼り付く
 
それは恰も生業のごとく
塩辛く嗜む日毎の苦楽のうちにあって
日差しにキラキラ輝く緑の公園や
新しい書物の頁の匂いに
嘗て丸くした眼の
霞んだ面影を視野ごと捏造しては
呆れるほどの不備を舐める舌咽の香辛料に徘徊している
 
 
(2014年06月06日、同日一部修正)
 
 
 
 

 
  さけられない
 
 
ゆらぎの 塔に いて 
おちるなら おわるだろうに 
ゆらいで おちる せつな が 
つづいている 
 
わすれの 丘に いて 
わすれてしまえば のどか なのに 
わすれるという きもち が 
おびえる 
 
ふるえの 地に たって 
ともに ふるえたら わからないのに 
とどまろうとして 
ふらつく 
 
うしなう 顔を もって 
うしなえば なくなるのだろうか 
うしなう 顔が 
ゆがむ 
 
 
(2014年06月04日)
 
 
 
 

このページのトップヘ