アドラー教について(4)
 
   ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)
   https://www.adlersalon.com/entry/2019/10/19/053801
    2019-10-19  
   【胸糞注意】上司に言われた一言で心が壊れてしまった…
 
 
具体的な相談例について、答えるのは慎重でなければいけません。また、私としても、そういう記事についてコメントするには慎重さが要求されます。できる範囲で書いてみます。
 
休養期間を設定しないのでしょうか。何でも原理原則で片付くものではないのですが。
 

Q1. ご相談
8月いっぱいで退職予定の者です。
5年半頑張ったつもりですが、退職届を出した際に上司と言い合いになりそれがトラウマとなり怖くて会社に行けなくなりました。それが8月1日です。
心療内科で適応障害、鬱の手前だと言われ診断書出て今休職扱いだと思います。会社からは連絡ないので休職なのか有給消化なのかさえ知りません。
電話も診断書持って行く際も安定剤を飲まないといけないほどドキドキし、パニックになります。
上司からは感情的になりました、反省してますとLINEで謝られました。が、許せません
その恫喝が無かったらここまで心は壊れてません。
6月から退職を願い出て、引き留められてました。途中、パートにとの話しを一旦受け止めましたが、その後給料面で折り合いつかず退職を再度お願いし、また引き留められ、の繰り返しで8月1日に退職届を出して恫喝されました。
上司からはLINEで自分をグーで殴って気が済むなら等言われましたが、そんな問題ではありません。
人は言葉一言で生き死にの気持ちになるのだとつくづく実感した次第です。
睡眠薬を飲まないと眠れない、起きた途端にドキドキする毎日を送り、毎日辛いです。
またその上司に今まで可愛がってきた若い同僚が私のプライベートな知られたくない話しをした事まで発覚し、人間不信です。
全てのスタッフが敵かスパイに感じます。
ストレス過多で2年で18キロほど痩せました。検査は全身しましたが異常なくストレスと言われました。
心療内科からは会社から逃げてくださいと。18キロ痩せるなんて異常事態ですよ、と言われました。
これまで、休みも返上し、寝る時間以外全て仕事の事を考えてきました。リーダーとしての責任を感じていました。
本来私は人に対して優しい気持ちで接してきました。
今は違います。妬み嫉み憎しみ。はっきり言ってこんな自分が嫌で嫌で。時間が薬かと思いますが会社の近くは通れない、怖いから。電話恐怖症にもなりました。
これでも生きなくてはいけない、苦しみを与えられ知らん顔で自分達の立場は守り守られ、こんな理不尽な事がありますか?啓発の本も読みましたよ。
私にこれ以上まだ笑顔で頑張れと言うんですか?
アドラー心理学がどうかまだ良く知らないので失礼かと思いましたが、メールを送らせて頂きました。
アドレスが私の名前ですので匿名にてお願いします。
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心がすり減って、衰弱して病んでいる可能性も否定できません。今は、心にゆとりがないようですし、感情が不安定で、不安緊張と抑うつ傾向もあるようなので、何よりも、しばらくは仕事のことは考えず、休養と薬物治療が必要なのでしょう。義務や仕事からは、離れているべき時間なのだろうと思います。
 

A1. 回答
前職で辛い思いをされたようですね…
無茶なことを要求してばかりの会社から、逃げ出すことは正解だったと思います。
身体の傷は適切に処置をすれば、相応に回復しますが心のを病んでしまうといつ回復するのかも分かりません。

 
心を病んでしまっても、治療によって、出直すくらいには回復はするでしょう。
「いつ回復するのかも分かりません」と言うべきではないと思います。
回復するかどうかについては、治療とカウンセリングによって可であり、
少なくとも改善するということを保証するべきなのです。
 

仕事は人生そのものではなくて、人生の一部に過ぎませんので仕事の為に自分の人生を犠牲にしてしまうのは馬鹿げています。

 
相談者は、退職の意志を明らかにしているわけだから、仕事のために自分の人生を犠牲にしてしまうというのとは違うような気がします。
 

心の免疫力だって身体の免疫力と同じように人それぞれ違いますので、あなたが限界だったのなら仕方ありません。

 
仕方ありません、ではなく、努力した結果だから、悔やむ必要はなく、今は、ゆっくり休養してよいことを告げるべきではないかと思います。
 

上司と分かり合おうと努力はされたようですが、これ以上関わると自分の身が持たないのであれば無理をする必要はありません。

 
これ以上関わることが無理であることは既に表れていると思うので、身が持たないのであれば、ではなく、続ければ身が持たなかったでしょうから、今は、先ず、気持ちが落ち着くまでは、心身を休めることに時間を使ってよい、という方向でしょう。
 

分かり合う努力は大切ですし、簡単に他人を切り捨ててしまうのは問題ですが、世の中には一定数は必ず分かり合えない人間が存在します。

 
上のメールを読む限り、心の負荷から解放されるべき段階であり、分かり合う努力をする必要はないと思います。無理してはいけないと言うべきかもしれません。少なくとも、今は、和解は無理でしょう。
 
誰が悪いかという個別のことも、分かり合えない人間が存在するという一般的なことも、今、考えても堂々巡りになって、かえって苦痛が増えるだけになりそうな段階だと思います。
 

無理をして自分を犠牲にしてまでそうした人達の為に自分の時間や労力を割いてあげる必要はありません。

 
相談者は、今、上司に対して、時間や労力を割く気はないように思えますが。
 

アドラー心理学的に考えると、「課題の分離」をすることによって気を楽にして頂けるかもしれません。
自分が他人をどう思うのかは自分の課題であり、他人が決める課題ではありません。

 
カウンセリングに、○○学的原理や宗教が絡むと、自説を持ち出してしまいやすいのですが、このように原則的なことを言って、相談者が、どういう受け取り方をするだろうとか、自己中推進と受け取らないだろうか、また、ここで、理屈が通用するだろうか、ということを考えるべきでしょう。今、何かの言説を説いて、その言説で、解決を図れる段階でしょうか、そこが疑問です。
 

同じように他人が自分をどう思うのかも、自分が決める課題ではなく他人が決める課題です。
もちろん、他人の考えを変えるように諭したりと努力することはできますが、本質的に人は他人を変えることができません。

 
今、相談者は、自分のことで精いっぱいで、余裕のない状態だと思いますが。課題の分離、特に、他人の課題だから、というようなことを言うことが、意味を持つ段階でしょうか。
 

他人の考え方や価値観との折り合いを付けようと試みるのは良いことですが、あなたがそこまでしたいのかどうかですね。
私なら本質的には変えられないことでいて、変えられる保証が無いことに頭を悩ませたくないので放っておきます。

 
「他人の考え方や価値観との折り合いを付けようと試みるのが良い」という段階ではないように思われます。上の相談者の「言葉一言で生き死にの気持ちになる」状況を汲み取っているでしょうか。この言葉に、少しの恐れもいだかないのでしょうか。
 

また、これ以上頑張れと言うのか?と辛い気持ちを抱えられておりますが、辛い気持ちはこれ以上、対人関係の中で傷付きたくないという目的を達成しようとしていませんか?

 
傷つきたくないというのは、達成するべき目的に向かってというよりも、やりきれない気持ちでしょう。既に、傷ついていることは明らかであり、感情は過敏で不安定です。これ以上、今ここで、頑張れる段階ではないように思われます。
 
相談者「私にこれ以上まだ笑顔で頑張れと言うんですか?」に対しては、今は、頑張らなくていいんじゃない?・・と言ってあげてよいのではないでしょうか。理屈や原理原則の解説が功を奏して分かりましたということにはならないような気がします。
 

上司とどんな言い合いになったのか分かりませんが、もう少し頑張りたいというお気持ちがあるのであれば、自分はどんなことに喜びを感じて、どんなことに嫌悪感を抱くのかを学べたとして割り切ってみるのはいかがでしょうか?

 
割り切って、と言って、割り切れるでしょうか。相談者の文章に表れたものを個別に検討することなく、自説の有効性を主張しても、万能薬の宣伝のようで、恥ずかしいことになるのではないかと思います。ブログ主は、誰でも、アドラー教の説教をすればピンと来るはずだと思っているのでしょうか。
 

世の中に良い人悪い人、良い会社、悪い会社があるのではなく、それは全て自分がどう思うのか次第です。

 
これは、ひどいです。悪い人や悪い会社はないのでしょうか。すべて自分の思いだけでしょうか。相談者に、いたずらに負荷をかけてしまっています。
 
ブログ主は
「どれだけその人のことを考えてあげても、親切に手助けをしても無駄な人は必ずいる」
と言っていたではないか。どうしようもない悪い人がいるという意味ではないのか。
 

一般的に悪いとされているブラック企業でやりがいを感じて活き活きと働かれている人もいれば、雇ってくれる会社が少ないからありがたいと感じている人もいます。

 
さらに、ひどい。ブラック企業というのは、やりがいを感じる余地があるのだろうか。何ゆえ”ブラック”と言われているのでしょうか。雇用が少ない中で雇ってくれてありがたいと思うことが、ブラック企業に対する解決策なのでしょうか。
 

自分のことを良く知っていると、自分にとって良い会社、良い仕事が判断できるのでより充実したワークライフを送れるようになれます。

 
ブログ主は、自分が何を言っているのか知っていないようです。このように、相談者の気持ちを思いやることをせず、能天気に自説を語るようでは、下手をすると、ブログ主が、ブラックと言われかねないでしょう。
 

せっかく学べることがあったのだから、もう一度良く自分を知ってトライしてみよう!と前向きに考えてみることも一つの考え方ではないかと思います。

 
「言葉一言で生き死にの気持ちになる」と言って、鬱(うつ)の、しかも、崖っぷちの心境の可能性も否定できないような相談者に対して、前向きに、トライしてみよう、とかは禁忌です。
 
相談者に心の余裕がない時に、平気で、単純な元気づけや、アドラー教の原則を書いて、説教者の心が、冷静に、正確に、過不足なく、相談者に伝わるとは思えない。
 
すさんだ解釈として受け取られたり、相談者の心が、さらに、荒れてゆく原因になる可能性を考えないのは大いに疑問です。しかも、それを、相談に答えるお手本でもあるかのように公開するのは、いかがなものかと。公開について、相談者本人の承諾は、当然、得ているのだろうとは思いますが・・。
 
鬱の人は、元気がなく、悲しそうにしているとは限らず、通念的には鬱らしく見えない鬱、すなわち、鬱には、焦燥感が強く、刺激的、攻撃的な鬱もあるので、要注意です。
 
また、アドラー教の原理原則であるところの、自分を知ることと、前向きに考えることを、平然と勧めています。豪語と断定が多く、情緒を汲み取れず、アドラー教の宣伝文句に囚われているならば、こういうカウンセリングに、ブログ主は向かないと思います。
 
個人の日常においても、また職業的にも、カウンセリングは、理路ではなく、対応だと思います。
 
むしろ、理屈や辻褄を言ったり原理原則で押すことは、むしろ、控えるべきなのかもしれません。
 

過去の辛い経験を忘れ去るのに良い方法がありますが、何がどのように嫌だったのか、どんな時に思い出しては辛くなるのか、すべて紙に書き出して下さい。
そうすると、自分の気持ちが沈んでしまう条件を知ることができるので、意識的に該当の条件を避けるように工夫することで心の健康を保つことができます。

 
このことを言いたかったのでしょうか。だとすれば、上の、自分の思い次第、自分を知ること、前向きに考えること、などを、その余裕のないところで、持ち出してくる必要ななかったでしょう。
 

「エクスプレッシブ・ライティング」という手法であり、心療内科や精神科でも取り入れられているシンプルながらもちゃんとした心理療法です。

 
(ネットより)
エクスプレッシブ・ライティング(Expressive Writing:筆記開示):
「つらい気持ちが楽になるだけでなく、「頭が良くなる」「免疫力が上がる」なんて効果も確認されているからすごい。」
「「メンタル安定」「ストレス解消」など様々な効果が確認されている。」
「エクスプレッシブライティングの最大の効果は、「幸福感が高まり、ネガティブな感情が減る」ことだ。」
https://www.wanabe.net/entry/expressive-writing
 
などと書いてありますが、ちょっと言い過ぎの感もあります。
 
思っていることを整理して、実際に書いて、それを見ることで、自分を文章にして対象化することになり、自分の気持ちと向き合うことを容易にし、促進するのかもしれません。こういうことは、日常でも、日記とか、ネットとかで、便利に使っていることではあるでしょうが、悩んでいるときには、意識して、自分の気持ちを書き出して、より客観的に整理しておくことが必要でしょう。
 
 
(2019年10月28日、同日一部修正)
 
諍い(いさかい)
罵る(ののしる)
 
 
私の「ウソの国ー詩と宗教」ブログ:
 
https://ameblo.jp/st5402jp/
https://stdsts.hatenablog.com/
(古い記事は載っていません)
 
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