再録で、失礼します。今年が良い年でありますように。
 
 
 秋・冬・春のポエム ・・?
 
20年以上前に書いた詩のようなもの。
秋、冬、春、の旧作で、
再録ですが、修正せずに載せておきます。
詩のようなもの、書き始めたのは30代からですが、
今回のは、40代の頃・・にしては未熟・・
 
 
  散る
 
紅く色づいていく木々の
にぎわいに、にぎわうだけで
例えば薄い木の葉の
もうすぐ散ります
という最後の音信さえ
数知れず見過ごして
この目に見られないまま
どこからどこまで見過ごされて
散ってゆく
 
破り捨てた手紙
最後の便り
破りかけた手紙
風の便箋
破れかけた手紙
歪んだ字を
書いているペンを
握っている手
見ている眼
赤く充血していく治癒の
道行きに拙い言葉の
いつか最後の音信
どこからどこまで過ぎて
散ってゆく
 
 
  秋の光
 
若い光は
雲間に見え隠れしながら
パラダイスと極楽浄土を
写し分けて遊んでいた
 
緩やかな川に沿って
水辺に風を引き込んで
葦がきらめきを閉じつつあった
 
もう映らないのだろうか
なめらかな筆の先に
険しく曲がりくねった道も
伝説の峠も
黄金の都も
金箔の神殿も
 
足跡の残らない道に
次から次へ
若い光は
降り注いでは散り急ぐ
 
 
  すでに冬が
 
すでに冬が
向こうの空に待っているから
朝の光は眩しく
鋭い冷気で
今の時間を貫いて射してくる
明るい昼のぬくもりが
柔らかい毛筆の
雲の宛名を家々に配るときにも
霜の平地から
氷の水たまりと
雪の山々を用意して
すでに凍った光を放ちながら
幾つもの瞳を跳ね返して
冬は鏡を開き始めている
 
 
(1996年ごろ、晩秋から初冬か)
 
 
  僅かな元気
 
キュッキュッ
急ぐ必要はないアンケートのハガキ
ポストまでの僅(わず)か三十メートル
この冬初めての積雪
この冬一番の寒さ
雨なら気温が十度高くても
歩く気にはならなかっただろう
雪に照らされて
動いた僅かな元気
キュッキュッ
覚えのある
たくさんのキュッキュッ
いっしょに踏みしめていた
 
(1999年02月05日)
 
 
  失われた箱
 
晴天
箱が焼かれる
古き宝
瑠璃も玻璃も
欺かれて漆
焦げてなお煙る
雲間を走る金色の木馬
シーソーが突き上げる
自慰に過ぎないバランス
段差の遊戯を見やりながら
階段を去っていく聖者
過ぎた儀式に埴輪のテーブル
与えあう食事
好き嫌いの食卓
押入れの中で羽根が回る
人形の目が閉じる
滑るコップ
流れる皿
傾いた信条
広場から湖へ
手に手に合掌
南へ渡る紙飛行機
黙祷 ああ 誰を慰めている
木馬の頃を過ぎて
賂に明け暮れる箱
見知らぬ丘
晴天
設計図が舞い上がる
新しき宝 押さえる手
どこかで羽根が回っている
 
(1997年3月28日)
 
(2020年12月30日、ごく一部修正)
 
賂(まいない)
風車(かざぐるま)
 
 
 主よ、今年も
 苦難と試練の続くときには
 それに耐える力と心をお与え下さい。
 わが主イエス・キリストの御名によって祈ります。拝。
 
 

鯛夢(たいむ)トンネル

鯛夢(タイム)トンネル
 
 
(2020年01月01日、一部加筆して再録)
 
 
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