ウソの国-詩と宗教:st5402jp

キリスト信仰、カルト批判、詩のようなもの、思想・理念、数学・図形、などを書いています。

タグ:その他政界と政治活動

 
  存尾
 
 
公序つまり公共の秩序が乱れる時代には
 
公序に反する言動は慎むべき
という道徳も乱れてゆくだろう
 
生存権とか基本的人権とかが
一部の者たちによって踏みにじられる世には
公序を持つことにも耐えられなくなるだろう
 
反社会的になってはいけないと教えても
 
その時代を生きている者は
教える者を既に信用しないので
 
非社会から反社会に
自殺から他殺に
言論から暴力に
シフトしてゆくのは
まず個々の精神からだろう
 
何故そうなるのか
 
危ないところへ
何が向かわせるのか
走らせるのか
 
目には目を歯には歯を
・・の復讐だけだろうか
 
それを
法治国家は戒め
抑えているが
 
思慮によって人が弁えて抑える
ということが出来なくなるとき
 
うわべの綺麗な言葉が氾濫する
 
うわべに過ぎないことを知る者は
 
ルサンチマンだろうか
怨念だろうか
 
少なくとも
抑えようとしても
 
上から水のように溢れて
ぽたぽたと垂れる雫のように
無秩序が下りてくる
 
隠せば隠される
偽れば偽られる
強いれば強いられる
 
公序が先に抑制を失うとき
 
生存の尻尾が
そこまで否定されることに耐えられず
 
存尾は先ず
尻尾の持ち主に逆らい始める
 
生存が壊れ始めるとき
無表情が蔓延するとき
トリクルダウンは
表情を捨てて上から下りてくる
 
死ぬよりもつらい目に遭って
存尾が動き出す前に
 
公序は自らを正さなければならない
 
 
※ 
 
最も反社会的な人格は
社会の(ソーシャル)と
それぞれの社会(中規模コミュニティ)の
富と地位の序列の上と下に多くなる
 
上は少なくとも今を維持したいから
下を見なくなるだろう
 
下は上を見て恨むだけでなく
下を見なくて済むことを考え始める
 
上から下に堕ちた者はさらに恨みを募らせるだろうし
下から上にのし上がった者は二度と落ちたくないから
さらに拍車がかかるだろう
 
上は下がどうこうと
下の取り扱い方を言って済む問題ではなく
下は上がどうこうと
上に全責任を負わせて済む問題ではない
 
もちろん上と下の中間にはないという意味ではないのは
中間にはもっと細かい群れがうごめているからだ
 
公序の乱れの責任を逃れられる位置はない
 
 
利益と富の保証よりも
いかなる社会のどこにいても
 
衣食住を得て生存できて
誰にも軽しめられずに存在できて
生きがいと目的をもって生活できて
 
少なくとも小さいコミュニティの中で
自分の位置を見出せる社会づくりが大切なのだが・・
 
昔の私の記事参照
http://blogs.yahoo.co.jp/st5402jp/3510248.html
 
 
(2016年10月30日)
 
雫(しずく、滴)
存尾(ぞんび)の漢字熟語は造語です。失礼。
 
ずっとそうしてきた・・は、
ゆえに、ずっとそうするべき・・なのでしょうか。
人類の精神性は進歩しないものなのでしょうか・・
 
 

 

 
  前例
 
 
法制度を考える人々は
多く言葉の辞書的法的意味に則して
静的合理的に考えて議論しているようだが
 
それが歴史の中で生き物のように
いかに動き
働くかを考えるべきだと思う
 
前例というものは大きく物を言う
 
安保法案は
誰がその判断を下すかという点において
為政者が判断すればそうなる
ということを可能にしてしまった
 
このことはこれからも
否定されない限り
肯定の根拠として利用されてゆくだろう
 
是非を考えるときには必ず
後に及ぼす影響や
歴史的意義というものを
可及的に予測するべきである
 
憲法改正は
特に緊急事態条項は
決まれば必ず
否定されない限り
その後に
肯定的根拠として使われるだろう
 
そうして適用を広げられた法制度は
そののち
さらに広げるための前例として機能する
 
 
憲法を改正すれば
いかなる出来事が起こっても
それに為政者が
為政者の都合で対処するために
解釈は広げられるだろう
 
憲法改正後は
現行憲法がそうであるように
ひとまわり広げられた解釈で
行われるようになるだろう
 
さらにそこから憲法は
憲法を改正したという前例をもって
さらに改正されやすくなるだろう
 
為政者を縛る憲法は
他の法制度よりも
さらに
基本的に変えてはいけない法だと思う。
 
拡大解釈で
自衛を正当化したのなら
それ以上に広げるべきではない
 
国家を大きく動かす法改正は
不十分だから変えよう
という一見合理的でも単純な是非だけではなく
招来の悪用を見越したうえで考えるならば
基本的に変えるべきではない法という見方である
 
為政者を縛るはずの憲法が
為政者を正当化する法になったのでは
もはや憲法とは呼べない
 
 
合理性だけでは動いていない
というのが特に日本の政治である
そういうこの国の有り様は
知事選挙を見ても明らかなのだ
 
それは
ある意味で日本の好ましい特徴だが
ある意味では
沼のように広がる凄みを持ち
人々の生きる願いをも呑み込んでゆく歴史の罠として
作用してきた前例がある
 
ここでも前例ということになり
前例から学ばなければならない教訓と戒めがある
 
前例は未来を変えてゆく
その責任を考えることがなければ
未来が人を前例とするだろう
大義のために犠牲はやむを得ないと
 
やむを得ない犠牲は
何に負わされて前例となったか
 
そこにあるのは
人々が流されてゆく姿として
もう政治も為政者も超えて
合理の帽子を被った圧倒的前提の
津波として押し寄せるだろう
 
 
そこで溺れて
失われていくのは
いつの時代も人間の心である
 
 
(2016年08月07日)
 
 
 
 

 
  憲法
 
 
現行憲法がそうであるように
憲法で正当化されたことは
そのひとまわり拡大されたところを豪語するようになり
拡大されたところを実行されるようになるでしょう。
 
昔も行き過ぎに反対する声はあったのでしょう。
時代の勢いと煽りの中に
良心の声はかき消されていったのでしょう。
 
ひとまわり拡大されたところに何があるか
よくよく考えてみるべきです。
 
 
※ 
 
そんなことは今後絶対にないと
誰かが断言するなら
いつまでも生きるわけでもないあなたに
何故それが保証できるというのだ
と問います。
 
今の時代は安保法案で揉めました。
しかし憲法改正後は
もう揉めることも出来なくなるでしょう。
 
 
(2016年06月22日)
 
煽り(あおり)
 
 
  歴史
 
 
人間の本性というものは
正当化されることを望むようですが
正当化されると
今度は拡大を望むようです、
多くは為政者が力をふるいたいから、
必ず出てくる反対者を抑えたいから。
 
人間の本性というものは
都合の悪いところを
大義の旗を掲げて
その名分の名のもとに
隠すことや改竄することをしてきたようです。
そのためでしょう、
歴史がしばしば書き直されるのは。
 
 
(2016年06月22日)
 
為政者(いせいしゃ)
改竄(かいざん)
 
 
 
 

 
  マインドの問題?
 
 
1.
 
不遜とはこういうことを言う。
経済の指標について
「マインドの問題」と言い放つ。
 
これは誰かが
自分の今の幸福だけを見て
「幸不幸は気持ちの問題」と
得々として語った人生訓に似ている。
 
事実を事実として受け止めないで
社会に起こっている問題を
個人の心の問題にすり替えている。
 
 
2.
 
表現の自由について
 
公平でないと判断されたら
その番組等を強制力で
抑えてよいという考えは
 
政府が強制的に表現を
抑えてよいと認める考えであり
あってはならないことだ
 
表現の自由が
バランスを欠くならば
表現の自由をもって
闘うしかないのだ
 
バランスの取れる基準を
政府が決めてはならない
  
不公平を国民に知らせることをもって
抗議するしかないことだ
強制力を発動させてはならない
 
そういう発言と抗議の出来る時と場所と
法制度を作るのが政府の仕事である
 
強制力をもって表現者を抑えることではない 
 
 
(2016年02月15日、同日加筆修正)
 
 
 
 

 
  憲法
 
 
憲法改正について
護憲のことを「思考停止」と言った者がいるようだ。
 
目一杯よくよく考えて改憲に反対します。
 
米国から押し付けられた憲法と言われ、
実際、制定当時は米国が日本に
決して再び好戦的な国にならないように
という意図があったと思われる。
 
しかしながら
完全な戦争放棄を唄う日本国憲法は
その後、平和憲法として国民に受け入れられてきた。
 
現行の日本国憲法は
時代が変わって古くなったのではない。
 
むしろ世界で最も崇高な理想を掲げる憲法であり
制定当時の世界の歴史において
登場が早すぎたのではないかとさえ思われるほど先進的である。
 
人類は専守自衛をしなくても済む世界を待ち望んでいる
ということは言うまでもないが、
戦争放棄が
専守自衛を禁じるものではないという解釈は妥当だと思う。
 
何よりも不戦を守る最後の砦として
戦術的判断による先制攻撃をも避けるために
為政者に抑制をかけてきた現行憲法を失ってはいけない。
 
今、世界がまるでアルマゲドンかのようにテロに襲われている現状で
我が国は日本国憲法を最も先駆的な憲法として敷衍するべきである。
 
周辺と世界の情勢が危ないから、
時代が変わったのだから、変えましょう
という短絡こそが
思考停止および偏向信念まっしぐらと言うべきだろう
 
米国という好戦的な超大国の尖兵となって
国民の知らぬうちに我が国を敵視する国が増えてゆくような
集団的自衛権に突っ走ってはいけないと考える。
 
自衛隊は
政治家の言うなりになる殺人マシンであってはならない。
最初に地獄を見るのだから
自衛隊員にこそ人間であってほしいと願う。
 
 
美味しい日本、拙速平和主義、特定秘密反故法、専断的自衛権、一億総括約、
そして、いよいよ次に本丸と言われる憲法改正に向かうことは、
最終的判断を為政者に任せるに等しい安保法に加えて
平和のためのブレーキを失ってゆく方向へ
暗い歴史が形を変えて繰り返されるキナ臭い始まりとして許してはいけない。
 
 
取りあえずここまで書いておきます。
「思考停止」とは、よくも言えたもの、憤慨に耐えない・・
 
 
(2016年02月04日、同日一部修正)
(2016年02月05日、一部修正)
「よくぞ」と「よくも」を間違えたのか・・よく分からないでいる・・(汗)
 
崇高(すうこう)
為政者(いせいしゃ)
敷衍(ふえん)
反故(ほご)
括約(かつやく)
 
 
 
 

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