(少し補足しました・・)
いつまでブログ書いていられるか分からなくなったので
書いておきたいことをできるだけ書いておくことにしました。
まず救急・外科・麻酔科以外のドクターのために・・?
 
  気管内バカチョン挿管法
 
 
こういうことは既に教えられているか
もっといい方法があるのかもしれない。
 
喉頭鏡による舌根挙上が不十分で
声帯を直視できないときのことを考えた・・
 
一番いいのは
細い直視鏡の胃カメラなど内視鏡で
これを内筒としてガイドに使えばいい。
 
私が現役の頃は
救急と外科と麻酔科のドクター以外は
挿管は訓練していないこともあって
なかなかうまくいかないものだった。
 
人形を使って学生のときに少し練習したが
人形は必ず声帯が直視できて入るように出来ている。
 
喉頭鏡を用いても舌根が持ち上がらず
ゆえに声帯が見えてこない場合がある。
肉体労働またはスポーツ系の筋肉質の
首の太い男性に多い。
(女性も安心は出来ないスポーツ系・・)
 
イメージ 1
 
喉頭蓋を過ぎると
気管は軟骨で囲まれているので前方で開いている。
食道は軟部組織なので後方で閉じている。
 
挿管チューブにガイドの針金みたいなものを入れて
(そういう部品は確か付属していた。名前忘れた)
針金を90°、チューブを45°くらい前方に曲げて
 (角度はあくまでも目安です)
どちらが前方かを外から針金の向きで分かるようにしておく。
 
体と首は常に必ず正中位を保つこと。
 
声帯が見えなくても喉頭蓋を直視して
チューブが喉頭蓋を通過したことを確認する。
 
そのまま進めると引っかかる。
気管の後壁と食道の前壁に引っかかるからだろう。
 
ここでチューブの位置を保持しながら喉頭鏡を抜く。
 
そこでチューブを保持または少し進める方向で保ちながら
針金を抜いてゆくと
挿管チューブの先は喉頭前壁から
気管に入る方向へ向いていく。
 
これで何とか声帯を直視せずに
気管内挿管が出来るかもしれないので
困ったときは試していただきたいと思う。
 
なお私は精神科だったので挿管は苦手で
精神科にも老人病棟やアルコール病棟があり
また精神科の患者さんも身体の病気で急変することがある
ということを痛感した経験がある。
以上は全く私の生活の知恵でありました。
 
既にもっといい方法が教えられているのならごめんなさい。
 
 
(2014年12月27日、同日一部修正)
図が酷いんですけど・・さらに長生きできるようなら考えます・・失礼。
 
書き忘れていた挿管後の確認について :
挿管した(と思った)あと
気管に入っているかどうかの確認を兼ねてアンビューバッグで
・・私は緊急事態なので口で直接間接チューブから息を吹き込みます・・
人工呼吸をします。忘れてほしくないのは・・
気管は軟骨より成る組織で常に開いていることと
食道は軟部組織だからふつうは閉じていることです。
吹き込んでスカーッと空気が抜けるときは大抵気管に入っています。
誤って食道に入ったときはブクブクっという抵抗を感じます。
 
つまりチューブが細すぎたということなので
太いチューブに入れ替えるのが正解ですが
緊急では先ずカフを2倍3倍に膨らませて試してください。
気管に入っておれば肺が胸が膨らみます。
・・上に述べた挿管法で食道に入っていることは考えにくいのです・・
 
(2015年01月19日、加筆修正)
図はどうにもならないようです・・失礼・・