修正可能2
 
  2018年11月25日
 「修正可能」を修正再録。
 
 
宗教に傾倒する人は
しばしば完全なる成就が
一気に自分のものになることを
そして完成して揺るがない平安を
他者よりも早く欲しがりますが
 
私は何度も
修正可能ということを強調してきました。
キリスト信仰は不変の境地ではなく
成長するための道だということです。
 
修正可能は一般的にも
成長するためには必要なことです。
修正可能だから成長可能になるのです。
 
とりわけ信仰については
人は不完全であるがゆえに
修正可能こそが神の恵みだと思っています。
もちろん
人間に分からないところで
神の導きもあるでしょうけれど
人間が認識できる恵みとしては
唯一だろうとも思っています。
 
そして何よりも
悔い改めこそ他でもない修正なのです。
その機会が
一生を通じて与えられていることは
あるとき間違えて
ふてくされて神のもとを去ったとしても
いつでも悔い改めることで
戻ることが許されているということです。
 
その悔い改めをしなくてよい
などというのは
唯一悔いる必要も改める必要もない神に対して
まさに人が神に成り上がろうとする背教
そして反逆に他ならないのです。
 
キリスト者になるとき
洗礼を受けるときには
私の経験から言うと
罪について殆ど分かっていなかったと思います。
教えられるから認めることにした概念のようなもので
やさしい神様、やさしいキリスト、そのイメージと一生付き合う
という決意のようなものでした。
 
洗礼によって自分が俗人と違う特別の存在になった
などという自己神格化をするべきではありません。
 
神の民となることは
より御心に適う人間として成長する
という人から神への決意の意志表示であり
 
洗礼が神秘であるということは
その神秘つまり神の秘密については
人は知り得ないということです。
 
悟ったかのように思い込み
のぼせ上がり
預言者気取りになって
思考が誇大的になり
世界を相手に
それこそ天国から物を言いそうなほどの
有頂天の陶酔気分が
若かった私にはあったような気がします。
信仰は完成ではなく成長の始まりです。
 
つまり修正可能は
すなわち折々の悔い改めは
キリスト者になってから
ますます必要になってくるということです。
 
神の民になったから完成ではなく
完全になるわけでもなく
目指すべきは
信仰者として人間としての成長であり
学習による修正可能すなわち悔い改めは必要であり
その機会と
そうしなければいけない機会とが
必ず訪れてくるということです。
 
誰かの解釈を真理として
信じ込むことをしてはいけません。
解釈は人の解釈であり絶対ではありません。
学びの糧とするべきものです。
 
自分の生きる力になることを
時々に受け取ってください。
たとえその後に人が道を踏み外すことがあっても
神は
いつでも帰りうる道と機会を用意しておられるのです。
人間が勝手に固定してはいけません。
 
洗礼の機会も大事ですが
信仰を問われて受洗証明みたいな書類を
出してくるようなカルトもいますから
もはや洗礼は人にとって
完成とか到達とかの意味ではありません。
 
それよりも
善悪を問わず陰性の感情が激しくなるとき
怒り、憎しみ、恨み、
悲しみ、失望、絶望、
それらのときに正直な祈りのうちに
慰めと癒しを得て
悔い改めて自らの信仰の姿勢を正してゆくことは
キリスト者の義務というより
神が誰にでも与えている恵みであり
はっきり言えば
洗礼の有無にかかわらず
そのときそこに信仰があるという証なのです。
 
正直に祈る人は
祈りを聞いておられる神によって
改めて癒しと赦しを与えられ
神と人の双方向の絆に包み込まれ
秘密のうちに恵まれる温もりと潤いによって
新しい時と所へ導かれるでしょう。
 
前に引用した聖句ですが
 
 (詩篇、口語訳)51:17
神の受けられるいけにえは砕けた魂です。
神よ、あなたは砕けた悔いた心を
かろしめられません。
 (詩篇、旧約聖書)
 
 
成長

成長
 
 
(2018年11月25日、同日一部修正)
(2020年12月10日、修正加筆して再録)
 
折々(おりおり)
証(あかし)
 
 
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