偽の関係
 
 
本物だと信じていることに
「偽」の称号を与えてください。
 
自分が思っている相手は
実際、偽者だからです。
(と言うことの語弊を承知の上で)
 
相手について知り尽くすことはありません。
知っていると思っても、
無知と誤解と曲解で
関係はできているのです。
 
だから相手は
自分の期待通りに答えることも行うこともありません。
もし期待通りだったとしても、
そういう見方が既に偽物なのです。
 
自分の前にいるのは相手ではなく、
自分が相手だと思いこんでいる何かなのです。
 
そして相手の意外な言動に、
ある日、驚き
がっかりしたり、怒ったり、幻滅したりします。
でも幻は滅したほうがよいでしょう。
ときには相手の意外な側面に
喜びを見出すこともあるでしょうが、
それもまた本物の相手ではありません。
 
私たちは相手という
偽者に出会い
付き合い
そして裏切られ揺さぶられることで
決して留まることのない関係
という希望の動態に生かされているのです。
 
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http://blogs.yahoo.co.jp/st5402jp/4012765.html
 「偽物」参照
 
(2013年05月28日)