痛み
顔が痛いのです
顔だけではないのですが
肥満して腫れて浮腫んで弛んで垂れているのです
小さい社交の世界を守ることに
汲々として保身できなかった罰のように
比喩は虚しくなりました
あちこちに出血斑が
出血の跡の瘡蓋が
今までになかったものなのに
新しいものでもなく
古傷が顔を出したように
痛覚と痒覚が
ピリピリと刺してくるのです
いかなる尊厳と
いかなる屈辱が
この痛みを際立たせ
悲しませているのでしょう
晴れた昼の青空も
晴れた夜の星空も
まるで想像のように見てはおらぬまま
哀しい嘘のようにきらめいています
(2014年01月20日)
アスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン、など
市販の鎮痛剤を頻繁に服用して、
さらに寒さと痛みをごまかそうと安い焼酎を飲んでいます。
実際に身体的に痛いのです。かといって
全身アザだらけ血まみれというわけでもないので
救急車を呼ぶ気にも病院に行く気にもなれず臥床経過です。
ああ・・比喩は本当に空しいのでした。
(2014年01月20日、加筆)
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