尽くす
 
 
命は誰かの 
糧となるように 
知と憎しみが 
廃地と虚空を 
さまようことのないように 
 
生ける者の 
血をすすり 
肉を食らい消化して 
髄を吸い尽くさねばならぬ 
 
死にゆく者が 
何も持たぬよう 
何も残さぬよう 
焼かれる前に 
死者が地下の闇に 
葬られるより前に 
 
屍肉の腐敗を 
続けることのないように 
 
遠く近く 
死者の骨肉によって成る者が 
また次の者の 
骨肉となってゆくために 
 
生ける者たちの上に 
生活の上に 
灰が落ちるのを 
見ることのないように 
祈り尽くされて 
灰は眠りたいのだ 
 
 
(2014年03月04日、同日若干修正) 
 
生きている人の語ることと先人の言ったことについては
できるだけ忘れないように悔いの残らないように
貪欲に吸収するべきだ
という気持ちで書いてきたのです。書きながら、ふと
原発や原爆などの核関連のことが脳裏をよぎりました。
 
(2014年03月05日、加筆)
 
 
どう書こうかと迷いながら・・
 
そろそろ人生が終わってしまいそうだという個人的な心境で ――― (1)
私ポエム的なことを考えていて・・だんだん
生きている人は、生きてきた人や生きた人をどう受け取るか
・・に気持ちが移ってきて・・
ブログ書庫カテゴリー「詩のようなもの」として
書いてアップして、3月5日のあとがきに書いたように
原発にも関連しそうな気がしたのですが、
 
そもそも原発問題は
「ふと思い出して脳裏をよぎる」ような問題ではありません。
 
恐らく (1) のような心境に囚われた狭い視野でした。
3月5日のあとがき最終行と
原発関連と思ってトーナメントに参加したのは
私が至らないための大失敗でした。
・・すみません、お詫び申し上げます。
 
(2014年03月10日、加筆)