宗教詩のようなもの、想像、想定に過ぎません・・
 
 
  凝固する信仰
 
 
クリスチャンは感傷的すぎると言って
情熱的に硬派を気取る信仰者がいるようだ
 
情熱は認めるとしても
熱が焦がすように
情熱が凝固することもあるだろう
 
信仰が厚く
信仰が熱いほど
 
却って熱の吸着を嫌い
情感のない冷たい言葉を好む
 
情感があると感傷的だと言う
 
流されると言うのだろう
 
かくして
血も涙もない教理が生まれる
 
しかもそこで確定してしまう
 
人の言葉で確定できるものなどないのに
 
 
情に流されず
言葉を貫けと言うのだろうか
 
聖書の人々は
情感のない言葉に惹かれたのか
 
情感のない教えに惹かれたのか
 
聖書から情感を除いたら
情感のない救いの言葉に縋ったら
パリサイ人の二の舞ではないか
 
人間から情感を除いたらどうなるか
パリサイ人の二の舞ではないか
 
同じなのだ
 
人間が情感抜きでは考えられないように
信仰も情感抜きでは考えられないのだ
 
何故なら
信仰は人間のためにあるからだ
 
 
感傷的というが
言葉に縋りつく粘着は
明らかに感情的で感傷的だ
 
人を納得させる根拠のないところに
神殿を作るなら
いったい誰のための神殿だろう
 
感傷を排除したければ
粘着する無根拠を干からびるまで乾かすがいい
 
 
(2016年08月25日)
 
縋る(すがる)
粘る(ねばる)
粘着(ねんちゃく)
却って(かえって)
貫く(つらぬく)