手遅れ
自分が救われて
恵みを与えられているのだから
譲れないというのだが
その救いと恵みが
罪と偽善を
正当化してしまうことに繋がっている
うんざりするようなことに対して
うんざりするという心の働きを無視している分
感受性の軸が
真偽を定めがたい教条の鵜呑みに向かっている
どんどん堕ちていることに気づかないのは
神を見ているつもりで
人と自分を見ていないからだ
分からないことを分からないと
正直に言える自由を失うことを
自由と平安と言っているのだ
そこまで堕ちてしまうと
救いの信仰によって
ひたすら棘を隠す醜い人が作り出されてしまう
自分が信仰と呼ぶものによって
こうはなりたくないという人間に
なっていることに気づかない手遅れ
自分が信仰と呼ぶものによって
罪にも偽善にも気づかない人間に
なっていることに気づかない手遅れ
そうなる前に早く気づいて警戒して
主のもとにある人間であってほしい
信仰の芽生えが
思考停止であってはならない
(2016年03月31日)
繋がる(つながる)
棘(とげ)
芽生え(めばえ)